2026.06.02
木札 with a mission 能登ヒバ木札

【能登ヒバの木札について】

能登では、地震や豪雨の影響により林道が大きな被害を受け、山に入ることが難しくなりました。その結果、木材の出材量や流通量は震災前の半分まで減りました。さらに、震災の影響で製材所の数は震災前の約3分の1に減り、林業に携わる人の数も大きく減少しました。今の能登ヒバは、かつてのように大量に必要な建築材としてではなく、「少量でも意味のある使い方」をしていくことが重要になっています。

今回活用するのは、そうした状況で、山から出てきた能登ヒバです。

能登ヒバは本来、とても価値の高い木です。能登の文化に深く根付き、地元の祭りで使われるキリコや輪島塗の木地などにも使われてきました。また、特有の芳香と高い抗菌作用を持ち、蚊殺しの木とも呼ばれるほど強い防虫性を備えています。日本でも限られた地域にしかない、貴重な森の資源です。

今回その能登ヒバを、東日本大震災から続く東北のライブハウスで、木札として活用します。

木札に使われているのは、あえて「節」のある部分。本来であれば使いにくく、捨てられてしまうこともある部分です。

しかしその木が、ライブハウスで誰かの思い出の木となり、新しい価値を持って生まれ変わります。そこから人と人のつながりが生まれ、森の再生と地域の復興へとつながっていく。

その想いを、能登の森ではたらく人たちへ届けることを目指しています。

【能登ヒバについて】

あて(能登ヒバ) 日本特産の針葉樹で学名を「ヒノキ科アスナロ属ヒノキアスナロ」と言い、近い種類の植物にアスナロがあり、これを含めれば北海道南部から九州まで広く分布しています。

特に能登地区に分布しているものを「あて」と呼んでいます。また製品になったものを「能登ヒバ」と呼びます。

材には特殊な香気があり、耐水性に富み、一般建築用材、楽器材、家具材など非常に広い用途をもつ材です。ヒノキチオールという成分を含み、殺菌効果・防腐効果があることでも知られています。